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土居中事件

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土居中事件は、たまたま河村卓哉教諭が持っていたボイスレコーダーがスイッチを入れっぱなしであったため、午前中の授業の後連続して録音されていたのです。

つまり、事件の一部始終が録音されていたのです。

5メートル離れたところにいた近藤寛教諭が、「ボキッ」と音がした、と言ったそうですが、そのような音は録音されていません。

逆にその場にいなかったと主張している、村上正哲元校長や篠崎良治教頭の声が、「殴った」とされる直後に入っているのです。

 

さて、問題は「殴った」のか、「当たった」のか。

伊藤貴仁教諭はすぐ横で見ていて(大嘘)、「河村先生の右ひじが上へ上がりました。石川先生の左ほほを殴りました。」と証言しました(大嘘)。

彼ら『ランチルーム』のメンバー(石川周治教諭、本宮久忠教諭)が「殴られた」、「殴ったのを見た」と口裏を合わせて証言した。

それらの目撃証言を持って、検察は河村卓哉教諭の有罪を求刑し、熱田康明裁判長は有罪判決を出したのです。

 

 

 

ただし、検察が、別にひそかに最有力証拠としておぜん立てをしたものがあります。

それが、河村卓哉教諭と奥さんの1月16日の帰宅後の会話なのです。

 

ボイスレコーダーのスイッチが入ったままだったので、2人が会話しているのが録音されていました。

その中に、河村卓哉教諭が

「当たったんでない。当てたんよ。」「僕が当てたんよいうて言わんかったら分からまい。」

と言っているところがあります。

 

警察、検察はこれに飛びついたのです。

「ほら!自分で言っているじゃないか、当てたんだって!よし、これで立件できる。」

しかし、この部分は、河村卓哉教諭が奥さんについた作り話なのでした。

 

 

【8】音声データ『夫婦の会話』から見える真実

河村卓哉教諭の証言

検察官I(池田)の証人尋問

検察I:それで、その日は帰って、奥さんと話をしてますよね。

はい。

検察I:奥さんとの会話についても、この法廷で録音を聞きましたけども、そこで河村先生が、「当たったんやない、当てたんや」ということを言ってますよね。

はい。

検察I:これはどうしてなんですか。

これは、あのとき、まず土居中を出るときから異常だったんです。土居中の校舎の壁が刑務所の壁に見えました。それは教員をこれまでずっとしてきたけど、初めてのことで、そのまままっすぐ市教委へ行こうかとも思ったけど、いわゆるですね、もうそのまま行って、そのあと金砂湖のほう、南のほうへどんどん向いて走っていって、もうそのままどこでも行ったれみたいな、そんな気持ちもあって、すごく、もうみんなで寄ってたかられて、その日だけじゃないんですね、ずうっと4月から寄ってたかられて排除されてきたのが、とうとう警察まで呼ばれてされたかという、本当に惨めな気持ちだったんで、家内にはそういう感じで強がりを言わんかったら、もうやっておれんみたいな感じでした。

 

 

まず土居中を出るときから異常だったんです。土居中の校舎の壁が刑務所の壁に見えました。それは教員をこれまでずっとしてきたけど、初めてのことで

 

これは一種の 極限状況 なんですね。それは、そのあとで河村卓哉教諭が証言している状態;

ずうっと4月から寄ってたかられて排除されてきたのがとうとう警察まで呼ばれてされたかという、本当に惨めな気持ちだった

 

これを読めば分かります。寄ってたかって悪者扱いされて警察まで呼ばれてしまった、この状況。自分が殴ってもないし怪我をさせてもないのにですよ。

そして、そのようによってたって排除されたのは4月以来ずっとなんだということ。

なんと厳しい中を負けずに強く生き抜いてこられたことでしょう。

 

そういう中で警察まで呼ばれてしまった。

土居中の校舎の壁が刑務所の壁に見えるというのは、普通の状況ではないのです。

 

「教員をこれまでずっとしてきたけど、初めてのこと」と言っているように、極限状況なのです。

行ってみればこれは 精神の危機 です。

 

そこで、

家内にはそういう感じで強がりを言わんかったら、もうやっておれんみたいな感じでした。

 

その危機を脱出するために、強がりを言ってプライドを保とうとしたのですね。

自我防衛機制で心理学でこんなのがありましたね。

「一方的にやられたんじゃない。実は当ててやったんだ」と少しでもプライドを保とうと。

自分のこととして考えてみれば、その気持ちがよくわかります。

 

 

 

 

私は偉かったと思うのは河村卓哉教諭の奥さんです。河村卓哉教諭を刺激しないように受け止めてあげて、夕食のときには、その会話につきあってあげているのです。

夕食の時の2人の会話です:

妻   :どの辺やったん?この辺?

河村卓哉:こうやって寄ってくるわけじゃけん、その辺じゃろと思う。ところがなぁあとで興奮しとるんやろうけど、うん、「何とかすいませんでしたー」いうって向こうは言よん。こっちも、「すいませんでしたー」い言うて。「ここはどうしてくれん」言うて、反対側押さえよんよ。

妻   :ハッハッハ、

河村卓哉:ハハハ、ほななん知るかい。

妻   :は、ほんなら大丈夫じゃ。アゴなら大丈夫じゃわ。アゴのところ入れたんなら。ここ骨じゃけん。ここに入れとったらまずいけんど。ここな、ほお骨。うん。ほお骨と目は絶対いかんで。顔は、だって全体いかんのじゃけど。ケツくらい蹴りゃあよかったのに。

河村卓哉:まさか、ケツ蹴ったりできまい?

妻   :いやぁ、ほんじゃけん、ふりほどくいう感じでよ。

河村卓哉:ケツ?

妻   :ケツかワキ腹よ。ふりほどくアレで。

河村卓哉:あー、

妻   :ワキ腹入れたれ。ンーンーン。

 河村卓哉:それええかもしれんな。ちょっと練習しとこか。

妻   :顔はいかんわい。やっぱり。目立つし。もしいうたら、それはないわい、父さん。ほんなら、

 河村卓哉:肘うちはな見えんのよ。距離にして分からんきん。こっちもそんなに思いっきりするあれじゃないし、手加減しとるし、

妻   :ワキ腹じゃ。

河村卓哉:ワキ腹もっと…(?)…レントゲンとって、ヒビ入とったりして、

妻   :いやいや(笑)

河村卓哉:ワキ腹、すぐヒビ入るけん、

 

実に楽しそうに、笑い合っているではありませんか。

この奥さんのおかげで、河村卓哉教諭は精神の危機から救われたのです。

 

このあと「ひじ打ち」と言う言葉も出てきます。河村卓哉教諭は「ひじ打ちは見えんのよ」と言います。

これらの部分だけを検察は切り取ってきて、河村卓哉教諭がひじ打ちをしたと決め付けたのでした。

 

この会話は、もうまったく冗談を言い合うレベルですね。

河村卓哉教諭は精神的危機から脱出できて、冗談を言えるように回復したのです。奥さんの見事なカウンセリング力と言うほかありません。

 

 

それが理解できない検察。

なんと言うレベルの低さでしょうか。

情けなく思います。人間性のかけらもないのでしょうね。

 

さて、検察のレベルの低さと言えば、検察はこの音声データをとっておきの証拠として申請提出しました。

実は、これは、弁護側がその主張を決定的なものとする格好の証拠だったのです。

それについて、この後に解説します。

 

 

 

ただ、もうひとつ述べておくと、このデータを知って喜んだのは警察と検察だけではありません。

 

石川周治教諭が、踊らんばかりに喜んだのです。

自分が「殴られた」ということを正当化できる

からです。

石川周治教諭は、集会と言う集会で、ご丁寧にもパワーポイントにまとめて、これらのセリフをご披露して喜びました。

 

まだいます。『四国中央市の人権を守る会』という正体不明の、土居人対協と関係の深い団体が、わざわざ機関紙を作って、宣伝しました。

 

笑えるのは、その中に、この奥さんが言った「ケツじゃ、ワキ腹じゃ」を大文字で入れていることです。寺尾氏の知性の低さ一色です。

 

彼らの人間性のなさについても、情けなく思います。

 

 

では、その奥さんの証言を見ておきましょう。

 

河村まゆみの証言

検察官I(池田)の証人尋問

 

検察I:あなたの認識では、今問題となってる平成20年1月16日に被告人が被害者を殴ったということで今起訴されてますけども、あなたの認識では殴ってはいないんだと、こういう認識なんですね。

はい、そうです。

検察I:先ほどのテープの内容にもありましたけども、被告人と当時、先ほどのテープの内容のような会話したのを覚えてますね。

はい。

検察I:そのときも、そういう意識で話をしてましたか。

いえ。初め聞いたときには、話のとおりかと思って、驚きました。

検察I:あなたの言う話のとおりだと思って驚いたというのはどういう意味ですか。

「やつら大勢とやった」ということに対して驚きました。

検察I:そのやつら大勢とやった、その更に被告人が石川さんを殴ったかどうかについては、どういうふうに思ったんですか。

それは、そのときには殴ったかということについては、はっきりしたことは分かっておりませんので、ただ驚いて、そういうトラブルを起こしたということは分かりましたから。

検察I:そのトラブルの内容をあなたがどんなふうに被告人から話を聞いて、思ったかということを聞きたいんですが、端的に言うと、被告人が石川さんを殴ったというふうにあなたが思ったのか、いや、殴ったんじゃなしに、たまたまもめてて当たったんだというふうに、あなたは思ったのか、あなたはどう思ったんでしょうか。

どちらというよりは、主人が言ったそのとおりを聞いたつもりではあると思います。

検察I:先ほどの会話の中で、あなたは覚えてるかどうかは知りませんけども、あなたが被告人に対して「当たったん。」と問いたら、被告人が「当たったんやないよ、当てたんよ。」という会話があるんですけども、覚えていますか。

はい、覚えています。

検察I:また被告人が先ほどの中に「外に対しては僕が『当てたんよ』言わんかったら、分からまい。」というような発言をしてるところがあるんですが、覚えていますか。

はい、覚えています。

検察I:更に「離れた場所で、こっちが前に出てのう、やったみたいなもんじゃないけんのう、周りの人も分からんと思う。」このような発言もしてるんですが、あなたは被告人に対して、これは食事中のところになりますけども「ほんで殴られた方はどんな感じなん。」というふうに、殴られた方はどんな感じなのかということで被告人に聞いてますよね。

はい。

検察I:これは被告人が石川さんを殴ったことを前提としての質問じゃないんですか。

2階で話を聞いたときは、主人が横になっていて、私のほうからその様子だけを聞いてるんですけれども、聞いたときは非常に驚きましたし、また、そういうトラブルになったというんであれば、この後どうされるか分からないという気持ちもすぐ起きましたから、不安な気持ちはものすごく強かったと思います。2階ではそういうことで、主人を責めるような発言もしてたとは思うんですけれども、

下で夕食の準備をして、そして、その夕食の準備をしているときには、もうちょっと自分が落ち着かないといけないなという気持ちにはなってましたので、もうそこから先、主人と話をする会話は、半分面白がって、相手どうなったんかとか、それから私のほうからも、ちょっと今聞かれると、本当は恥ずかしいような内容を私も平気で言ってるとは思うんですけれども、それは2人の中で、できる会話ではなかったかなとは思っています。

検察I:じゃ、あなたは、つまりは面白がって、半分冗談っぽく言ったというふうに言いたいわけですか。

はい、そうです。

検察I:したがって「あごなら大丈夫じゃ、あごのところ、入れたんなら。」というような話に出てくるということですか。

はい、そうです。

検察I:「わき腹、入れたらよかったのに。」というような会話もそうですか。

はい。

検察I:そのあと被告人が「ひじ打ちは見えんのよ、手かげんもしとるし。」というような会話も言ってるんですが、これは正に被告人がひじ打ちをしたということを意味してる言葉じゃないんですか。

いえ。そういうふうには思えません。ちょうど息子が二人とも空手をやっていましたので、例えばその前に私が主人に対してした会話なんかも攻撃をするような内容の会話をしてると思うんですけれども、同じように、その中からたまたま当たった場所がひじだったから、そういう技のような言葉が主人の口から出ただけでないんかなとは思っています。

 

 

次の証言が非常に重要だと思います。

土居中から帰って、非常なショックを受けた河村卓哉教諭は2階の寝室で寝ていたのですね。

そこへ奥さんが帰ってきて上がってきます。奥さんは学校で警察が呼ばれるようなトラブルがあったことを聞いてびっくりします。

聞いたときは非常に驚きましたし、また、そういうトラブルになったというんであれば、この後どうされるか分からないという気持ちもすぐ起きましたから、不安な気持ちはものすごく強かったと思います

ここで、

この後どうされるか分からないという気持ち

がすぐ起きたというところに、4月以来、土居中学校が河村卓哉教諭に迫害を加えてきた様子がうかがえるのです。

当然不安になるでしょう。

しかしその後奥さんは、夕食の準備をしながら

もうちょっと自分が落ち着かないといけないなという気持ち

になったのですね。気持ちを立て直したのだと思います。そうして、夕食の時、

そこから先、主人と話をする会話は、半分面白がって、相手どうなったんかとか、それから私のほうからも、ちょっと今聞かれると、本当は恥ずかしいような内容を私も平気で言ってる

 

天真爛漫にそういう会話をして盛り上げつつ、河村卓哉教諭の落ち込んでいた気持ちを明るくしてあげたのです。

 

ここの部分は、私は本当に心の底から感動してしまいました。

 

 

しかし、警察や検察にはそういうことが読み取れないのですね。裁判長にも。彼らは権力を笠にかぶって、人間性を忘れてしまっているのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

さて、先ほど、

これらの部分だけを検察は切り取ってきて、河村卓哉教諭がひじ打ちをしたと決め付けたのでした。

なんと言うレベルの低さでしょうか。

情けなく思います。人間性のかけらもないのでしょうね。

 

さて、検察のレベルの低さと言えば、検察はこの音声データをとっておきの証拠として申請提出しました。

実は、これは、弁護側がその主張を決定的なものとする格好の証拠だったのです。

 

それについて、この後に解説します。

 

と書きました。

 

 

ではいよいよ、その部分に触れていきます。

 

その前にこの事件での決定的な食い違いを整理しておくと、石川周治教諭は「殴られた」と言い、河村卓哉教諭は「当たった」と言っているところです。

もう少し詳しく書くと、

石川周治教諭:左ほほを右ひじで殴られた

河村卓哉教諭:右ほほに左ひじが当たった

と言うように、肘の当たった部位が、違っているのです。

 

それでは少々長いですが、平成20年1月16日夜の、河村卓哉教諭と奥さんの会話の全記録です。これは、証拠として提出されています。

 

フォルダー 080109−

 

◎ 0800116帰宅し  (2:58:38)

 

0:00    雑  音

6:17 河村卓哉:こんにちは等と生徒との挨拶。

                  (生徒がしているなわとびの音)

6:38    雑  音

1:21:39 真鍋和秀君にtel

                  (今日のことを謝る。転校のこと等)

1:29:33 tel終了

雑  音

1:37:50 妻(まゆみ)との会話

 

妻   :まんもしゅ。

河村卓哉:りんご

妻   :ご飯できよりましゅよ。

河村卓哉:ん。だいぶ冷えたきんな。

妻   :うん、うん。

河村卓哉:今日はちょっとえらい。

妻   :うん、

1:38:00 河村卓哉:大きなことあったで、

妻   :どしたん?

河村卓哉:聞きたい?

妻   :うん、

河村卓哉:戸閉めて。

妻   :戸閉めるいうても、誰っちゃおらんで。

河村卓哉:おらんの?

妻   :うん、おらんよ。

河村卓哉:大暴れやったんよ。

妻   :えーえ!?いかんよ。それ一番いかん。

河村卓哉:いかんのじゃけど、そうなってしもたんよ。僕は、何かの何かの呼びかけじゃと、

妻   :誰とやったん?

河村卓哉:やつら大勢と。

妻   :えーえ!?大勢とやったん?大勢というたら、ほんなら誰誰?

河村卓哉:主には、最初は貴仁ら。貴仁が、M君をな、

妻   :うんうん、

河村卓哉:今日聞いたんじゃけど、そのずっと前か保健室におったらいかん言うて…執拗にされよったんよ。

妻   :うんうん、

河村卓哉:その子は「転校する」言うて、「ええーー!?」言うて、

妻   :うんうん、

1:39:00 河村卓哉:先週金曜日に貴仁が勘違いしてからに、後で教頭と貴仁が2人でこう保健室に見に来てからに、そのときに結局こう、それまではずーっとどうしよか思て。お父ちゃんは、じいちゃんが新居浜におるけんな。新居浜工業受けるし、…何とか、…と一緒に居るし…結局…。気づくのは………。今日、ま、そんなことやったと。

妻   :うんうん。

河村卓哉:ほんでも、今日は1時間目授業あったけんな。あとはもう、保健室へ行けんけん…Aちゃんに来れんけん言うて。……

妻   :うん、うん、うん、うん。

1:40:00 河村卓哉:…結局その、奴らに連れて行かれる…それで、朝起きて、学校行けん、ほんでも行かんかったら出席日数足りんようになるし、…そこまで追い込まれとんよ。

妻   :うん、うん、うん、うん。

河村卓哉:そういうの聞いた後で、もう放課後だったんじゃだけど、貴仁が、「合唱練習あるんじゃけど、行かんか」言うて、

妻   :あー、引っ張りにきたん?

河村卓哉:本人は「行かん」言よんよ。動かんわけよ。

妻   :えー。保健の先生おらんかったん?

河村卓哉:保健の先生もおったよ。AちゃんもSさんも、…。それで「やめ」言うて、こなぁーにやって、………

妻   :ああ、父さんが言うたん。

河村卓哉:そうそ、「出て行け」言うて、

妻   :うんうん

河村卓哉:ほしたら周治が今度はきたんよ。周治が、

妻   :ほれは、出て行って呼んできたわけ?

河村卓哉:違う違う。周治も来とったんよ。

妻   :ハー、ハー、ハー、ハー、

河村卓哉:ほんで、貴仁と…、ほしたら、周治が入ってきよるけん「お前も一緒じゃ。出え、」言うて、今度は周治が、「こらいかんなぁ」言うて。外で大声出しよるけんな、「相談室じゃ」言うて、あのでかい体で押してくるんよ。

妻   :うんうん、

1:41:00 河村卓哉:ほんでやつが押してきて、こっちやちょっとその押して当たって来るけん、「当たるな」、「押してくるな」、「当たってくるな」言よるときに、ひじが多分顔に当たった。…たら、

妻   :うん、うん、うん

河村卓哉:…めちゃくちゃ

妻   :うん、うん、うん、

河村卓哉:ほれでまぁ、お互いまぁ、途中から貴仁も、初めは…必死の形相でおらび出してからに、終わりの会すんだ後の放課後に、担任はみな合唱練習に付い取っておらんのよ。ほんならまぁ、奴らが来て、全部。校長も。お客さん来とったんじゃけど、…誰かお客さんとったんよ。ところが、…どっちもこっちも、生徒を追い込みやがって!死ぬ思いしよる生徒がおるのがわからんのか、言うて。

妻   :うんうん、ほんとき、保健室おったワケ?

河村卓哉:おるよ

妻   :え?それは保健室で言よったん?

河村卓哉:いや、廊下

1:42:00 妻   :廊下で言よったん? ふんふん。

河村卓哉:まぁそういうわけで、で、後で聞いたら、保健の先生が、「警察呼んだ。」言うて、ああ奴らはそういうことを大きいに派手に、…

妻   :うんうん、

河村卓哉:で、ちょっと2階に行っとったんよ。2階図書ホールに、香川西の発表あったんよ。それで冷えてねえ。

妻   :ふーんふんふん、

河村卓哉:今日、まぁ、そんなことだった。

妻   :呼んだりやかせまい、ほななんで。

河村卓哉:まあしかしね。おそらくあれ出すと思う。被害届け

妻   :はーはーはー

河村卓哉:こっちや警察に、呼ばれるだろうな、思うんよ。

妻   :ええ?そなに酷うにしたん?

河村卓哉:全然。あのこっちや手も痛うないし血も出てないし、後で歯が痛い言うかもしれんけどな、

妻   :うん、うん、

河村卓哉:でも、もうそんなの覚えてあるかい。

妻   :うん、

河村卓哉:ということにしとるんよ。

妻   :うん、

河村卓哉:ということにしとるんよ。

妻   :ふーん、ほんでもまぁ、けっこう当たったん?

1:43:05 河村卓哉:当たったんでない。当てたんよ。

妻   :あぁ

河村卓哉:もう押して来るけんな。あの体でバーッと押して来るけん。こっちはもう、

妻   :ほれや、したらいかんわい。父さん。それを心配しとったんよ。すんでないかな思て、

1:43:23 河村卓哉:表面では、表面ではというか。外に対しては。で、今あのう、

妻   :うん、

河村卓哉:僕が当てたんよいうて言わんかったら分からまい。

妻   :んー

河村卓哉:で、実際に、離れたところでこっちから殴りかかったんでない。やつは押してきて、押してきて押してきたんよ。その作戦で、ほんで相談室じゃ相談室じゃ言うて。ほれを振りほどこうとしたら、なんかが、ひじに当たったんよ。

         (間)

1:44:00 河村卓哉:「痛かったわ」どうのこうの言うけん、「ほななこと知るかい」言うて、「でかい図体で、押して来られたら、当たってこられたら、怖いわい」言うて、

妻   :誰かほかに、それ、第三者的に聞きよった人おるん?

河村卓哉:みな聞きよった。

妻   :うーん。

1:44:14 河村卓哉:こっちもそういう風に言うとるきんな、あの、その言うたら離れた場合に、こっちが前に出てやったんでないきん、ありゃまわりにおった人わからん、わからんけどな、被害届け出すやろ。

妻   :うーん、まあそれはせんだろうけどなぁ、

河村卓哉:せんだろうとは思うけど、いや、やっぱり出すかもしれんな。

妻   :どして?

河村卓哉:ん?奴らは腹の虫が納まらんきん。

妻   :はぁーん、もう

河村卓哉:そこで、

妻   :ほんでも、

河村卓哉:ただな、あのう、奴らも引け目ある。

妻   :うーん、

河村卓哉:ちゃーんとわかっとるきん、そのあたりは、

妻   :で、そこは、

1:45:00 河村卓哉:表沙汰になったら自分らぁが。

妻   :そう、そう、そう。そのM君いう子。こうなったって知っとんだろ?

河村卓哉:何が?

妻   :そう、そういう風になりよったってこと、分かっとんだろう?

河村卓哉:まあ、分かっとるわな。

妻   :うん、自分のことで、結局先生らぁがそういう風に揉めた言うのは。ま、それはちょっと気つけないかんわ。父さん。んー、それは絶対にいかんけんな。どんなことがあっても。でもお父さんだって体大きいけん。んー。

河村卓哉:そうなんよ。それがなあ、今日のはこっちから手出したわけじゃないんよ。ほんまに、あのー、奴ら。

妻   :まあそうだろうけど。

河村卓哉:そうやって生徒をなぁ。もうあの手出してないのに、あの体で押してくるんわけじゃきん、

妻   :んー。まぁ、そういうようにしよったんだろ。大抵生徒にもなぁ。「行け行け」みたいにして。んー。押して押し込みよったんだろうけど。んー。ほんで、居って帰ってきたん?教室居って。

1:46:00 河村卓哉:えーと、いっぺん、ちょっと職員室も入ったんじゃけどなぁ、

妻   :んーんーんー

河村卓哉:貴仁と奴らがこっち見てまぁ、

妻   :んー

河村卓哉:で、いっぺん前から入ったら本宮が、「話せないかな」とか言うたら、他の奴ら恭敬か誰だったか、「いや話せんでええきん。」ああ「警察行けじゃ。」みたいなことになったんだろうなあ。で、…でもずーっと居って、待ってないといかんし、普通の車できてしとるか、被害届け出すか。わからんけど。

妻   :まぁほんでも、その場はそれでおさまって、それ以上に乱闘騒ぎになったわけでもないんだろう?

河村卓哉:ないよ。

妻   :まあまあそのぐらいで、

1:47:00 河村卓哉:今日はもう双方が、こうやってからに、おらび合いになったけんなぁ。まあ、しかし、なぁ、こうなってわかるんじゃけどなぁ、M君みたいな子なぁ。

妻   :うん、うん

河村卓哉:今ちょっと電話しよたんじゃけど、

妻   :うん、うん、うん、うん、

河村卓哉:…(?)…

妻   :うん、

河村卓哉:…(?)…分に、

1:47:27 妻   :そうか、まあご飯しよるで。

妻との会話終了

  雑 音

 

(食事時)

1:53:03 妻   :明日でも校長が呼ぶかもしれんな。

河村卓哉:ふんふんふんふん、呼ばれても今日責められとるけんな。もう、ちょっと近寄らんようにして、

妻   :ほれに、まあ呼ばれたとしてもなぁ、あのう、向こうの言いたいことはもう分かっとるし

河村卓哉:んん。校長も事を荒立てとうはないやろ。あと2ヶ月ないし、いうとこやけんな。

妻   :ごたごたと大声張り上げたのやか、もう…(?)…

河村卓哉:校長に対してやろう?

妻   :校長に対してよ。中身がどうこう言うようなことでやない。私思うのには、M君にとってな、その転校するいう選択したのは、一つには良かったのでないかと思う。

1:54:01 河村卓哉:そうじゃな。んー、今日ので、

妻   :父さんとそういう風なコミュニケーションがとれたいうのは、きっとその子にとって、土居に居っても良かったなぁ、いう。あ、良かったなぁいうのはな、今まで居って、あのぅ、いやな思い出しかない、言うんじゃなくて、ああいう先生が居って、自分のこと庇てくれたとか分かってくれた…(?)…。それは…もし父さんが、引き留めるつもりはないだろうけど、何して、まだ揺れよってしてでも、もう用はないと思う。

河村卓哉:用はないな。もうあの教師集団では。

1:54:58 妻   :よう決断したなと思うよ…(?)…

(間)

1:55:18 妻   :関川の方の子なんだろか。

河村卓哉:関川。前、小学校の時、星田先生、同じ学校だったんじゃと。

妻   :あ、ほうなんじゃ。(間)ほんなら新居浜いうたって、高校も自転車で行けるくらい。?でやないん?

河村卓哉:んーとー

妻   :新居工よりだいぶこっちだろ?東の方、

河村卓哉:いや、あのうたぶんなー爺ちゃん、あ、そうじゃなあ。住民票、爺ちゃんとこに移しても、たぶん…今塾は新居浜のほうへ通いよるんやと。ほんで親に連れていってもらうこともあるけど、自分で自転車をこいでいくん。頑張る子なんよ。

1:56:00 妻   :うん、うん。ほんならもう、かえって、そんな威圧的な教師のあれよりやかは。(間)担任は誰だったん?

河村卓哉:ん?あ。S先生。

妻   :あ。ふんふん。ほんで何かS先生のこともごちゃごちゃ言よったいうのは、そのこのことがあって?

河村卓哉:んー、いやちょっと違うみたいな。ごちゃごちゃ言よんのは何か同和関係だろうと思うけど。

妻   :あー、うん。でもS先生だったら大丈夫じゃろ。その、申し送りするのでも。それをなぁ、あのやっぱり、それに、教頭やか学年主任とかはなんちゃ文言書くことできんのじゃきん。

1:56:50 (間)

1:57:04 妻   :あー、ほんで、あの遅れていたことは、別にどうもなかったん?

河村卓哉:あの、教頭おらんかったけんな。職員室まっすぐ行って、校長室まっすぐ入って校長に言うたん。

妻   :ほういう時に黙ってあれせんと、一応校長に報告しとったら、ほんなら、「なんちゃ報告せん、勝手に休んだり勝手に帰ったりする」いうこと言われることないきんなぁ。

河村卓哉:うん。

1:57:32 妻   :1回でもちゃんとしとけば。

(間)

1:57:47 河村卓哉:うん、これ、うまい。

妻   :まぁ、あとは父さん、大人の対応するしかないわい。ほんでもくそはがいな。

河村卓哉:これはなぁ、呼びかけ、何だろかなぁ思てなぁ 考えよったんじゃけど、1つの新たな、んー、今までAちゃんと関わって分かったようなつもりだったけど、いやぁ、まだまだ浅かったなと思て。んー。この1カ月あのMくんがああように集中的にやられて、いう苦しみを分かってなかったなと。ほやけん、今日僕がああいうふうにやったことで、「あー、そうか」と、…(?)…「こうか」と、「こんなかったんじゃな。」って分かるわけよ。んー、それはすごい…。

妻   :まぁ実際にどんな場合でもそうなんじゃけど、自分がその立場に立ってみんかったら、父さんが実際に会うてきたことにしても、話聞いただけではたぶんピンと来んのよな。あ、それはひどいな、ひどいなと思うんじゃけど、やっぱり目の当たりにせんと。

1:59:02 河村卓哉:無理矢理その連れて行くいうのは、保健室に居らさずに連れて行く、いうのが、こいなんじゃなと。で、今日の周治やかでも、無理矢理、ほんまにこっちに手を出さすように仕向けよんよ。

妻   :んー。

河村卓哉:んー。ほんで、警察来て、川北で覚えたんやろけどなぁ。でも、あいつからこっちへ…(?)…。こっちも…(?)…

妻   :で、ほれを見よったのは、ほれは、廊下でだったん?

河村卓哉:んー。ほじゃけん、大勢見とるよ。

妻   :誰も止めに入るいう感じじゃなかったん?誰っちゃ?もう「やめやめ」言うて間に入って。

河村卓哉:途中からあのう入って、貴仁が暴れてギャーギャー言い出してから、貴仁が、目の色変えてこうやって言い出したけん、「ほうよ、ほれでえんよ。お前や前からそうやってしとったらよかったんじゃ」いうと言うたら、入って、

妻   :誰や入ってきたん?

2:00:00 河村卓哉:んーとなぁ、ええ方と悪い方があるん。ルミ子先生や星田先生、途中から入ってきて、ルミ子先生や止めてくれよったん。で、こんなのよう分かるんよ。

妻   :うん。

河村卓哉:で今度は、あっち側の奴等ぁが、本宮とかが、入ってくるけん

妻   :うん。

河村卓哉:「お前やめ。」いつでもそうやってやりかねんきん「やめ」言うたん。

妻   :あー、父さんに?

河村卓哉:僕が本宮に、

妻   :あーそう言うたん?

河村卓哉:ん。

妻   :ま、警察沙汰どうこういうことは無い思うけど、校長には呼ばれるな。

河村卓哉:ん。

妻   :うん、校長はとにかく呼ばんわけにいかんわ。…あって、な、今日はその発表があるけん、お客さん来とることが第一じゃけん。

河村卓哉:発表?

妻   :うん。合格発表。

河村卓哉:うーん、うん、うん。

妻   :お客さん来とんじゃけん。

2:01:00 河村卓哉:あれ香川西だったんか?そうか、持って来たんじゃな。発表。香川西じゃ。

妻   :今日のこと。どうこうはないけど、ま相談はしよるだろ。

河村卓哉:うん。しよる、

妻   :校長は、じゃなくて、

河村卓哉:奴等がやろ。その、

2:01:18 妻   :どうするぞ、みたいな、

(間)

2:01:36 妻   :どうおとしまえつけてくるか、いうことよ。

河村卓哉:うん、そのとおり。どうお年玉つけるか言うてな。

妻   :ほんで殴られた方は、どんな感じなん?

2:02:00 河村卓哉:うん? 周治?

妻   :うん、

河村卓哉:なんちゃでない。

妻   :分からんの?大きな絆創膏くらい貼ってきたりして、

河村卓哉:ないない。あーあ、そういうのわざと貼っててくるかもしれんな。こっちもちょっと…

妻   :どの辺やったん?この辺?

河村卓哉:こうやって寄ってくるわけじゃけん、その辺じゃろと思う。ところがなぁあとで興奮しとるんやろうけど、うん、「何とかすいませんでしたー」いうって向こうは言よん。こっちも、「すいませんでしたー」い言うて。「ここはどうしてくれん」言うて、反対側押さえよんよ。

妻   :ハッハッハ、

河村卓哉:ハハハ、ほななん知るかい。

2:02:30 妻   :は、ほんなら大丈夫じゃ。アゴなら大丈夫じゃわ。アゴのところ入れたんなら。ここ骨じゃけん。ここに入れとったらまずいけんど。ここな、ホオ骨。うん。ホオ骨と目は絶対いかんで。顔は、だって全体いかんのじゃけど。ケツくらい蹴りゃあよかったのに。

河村卓哉:まさか、ケツ蹴ったりできまい?

妻   :いやぁ、ほんじゃけん、ふりほどくいう感じでよ。

河村卓哉:ケツ?

妻   :ケツかワキ腹よ。ふりほどくアレで。

河村卓哉:あー、

妻   :ワキ腹入れたれ。ンーンーン。

2:03:00 河村卓哉:それええかもしれんな。ちょっと練習しとこか。

妻   :顔はいかんわい。やっぱり。目立つし。もしいうたら、それはないわい、父さん。ほんなら、

2:03:06 河村卓哉:肘うちはな見えんのよ。距離にして分からんきん。こっちもそんなに思いっきりするあれじゃないし、手加減しとるし、

妻   :ワキ腹じゃ。

河村卓哉:ワキ腹もっと…(?)…レントゲンとって、ヒビ入とったりして、

妻   :いやいや(笑)

河村卓哉:ワキ腹、すぐヒビ入るけん、

妻   :もう1枚焼こか?

河村卓哉:うん、

妻   :弱ったなあ

河村卓哉:ま、なるようになっとるということで、何らかの意味がある。

2:04:00 妻   :いつ転校すん?ほんで、

河村卓哉:いや、明日が最後で、あさってもう転校する、言うて、

妻   :ああ、

河村卓哉:うん、もう12月からずっと父ちゃんが言よったらしい。

妻   :うんうんうんうん。不登校気味になったのは、土居中来てから?

河村卓哉:来てからじゃない。3学期の11月からよ。

妻   :ほうなんじゃ。2学期の?

河村卓哉:12月に、うん、2学期の。ほんで11月に、ちょっとうん、口の悪い奴がクラスに居って、それに何か言われたらしいんよ。それを保健室に行って、あの保健の先生に言よったら。んー、あのまぁ、その頃Aちゃんのあの件もあって、で、あのうちょっと大目に見よったんじゃけど、全体をな。ほんなら保健室にたまり出したみたいなんで、あの保健室にたまらすないうのが、初めに下りたんやな。ほんで12月から…(?)…やられるようになって、

2:04:54 (間)

2:05:46 妻   :親もなかなかなぁ、こなな頃で決断いうて。あとちょっとじゃきん言うて、逆になぁ、がんばれって言いそうなけど、よっぽどあれだろうな、不信感、

河村卓哉:うん、

妻   :持っとんだろなあ。

河村卓哉:持っとる、持っとる。

2:06:00 妻   :でー、そっちを決断するということは、

河村卓哉:で、親が、父、父ちゃんが、ずっと去年12月から言よったんよ。あのそうようにな。

妻   :うん、で、「こんなんだったら替わるか?」いうて?

河村卓哉:そうそう、本人が、「やっぱり」言うて考えて、「んー、ほんでもやっぱりなんかできまいか」いうてしよったけど、もう金曜日のことあったけん、もう決断した、みたいな

妻   :うんうん、

河村卓哉:んー

妻   :兄弟おらんの?

河村卓哉:んー、詳しいこと知らんのよ。

妻   :下の子かもしれんな。

河村卓哉:んー。

妻   :でもその子にしたら、父さんがそうやって庇てくれたいうことは、先生不信にはならんと思うけん、んー。それはよかったんでないかな?まぁ結果的にはなぁ、まあ僕のこと。あんなにしてまで守ってくれた、っていうの、あると思う。やっぱり。ずーっと居ったんだろう?保健室、

2:07:00 河村卓哉:そう。いやあ、もう、優しい子なんよ。ほんでひとしきりあって。ほんでまた保健室、もう1回行ったら、心配そうに立っとんよ。

妻   :うんうんうん、

河村卓哉:M君、おいでや」いうって、M君呼んだら、「先生すいませんでした。」いうて言うんよ。ほんで、「M君、そんなことないって。オレこそ,こんな気つかわしてごめんよ」言うて、

妻   :うん、

河村卓哉:そこまで気回る子なんよなぁ。「すいませんでした。僕のために、こう先生がこんなことして」言うてなぁ…。それをちょっと今、電話でもな、じんわりと、「M君がどうこうじゃのうて」

妻   :うんうん、

河村卓哉:で、またその子、1学期に持っとった子で、凄い反応よかった子なんよ。

妻   :うんうんうんうん、

河村卓哉:な、ほんとにええ子なん。で、「また一緒に勉強しようや」言うて、

妻   :んー。

(間)

2:08:00 河村卓哉:こっちおっても、ほんじゃけん、いろいろ、こう転校手続きもしよって、今日は朝、父ちゃんに乗せてきてもろて

妻   :うんうん。

河村卓哉:したところ、父ちゃんがあのー、そうようにS君に言うたらしいんよね。ほれで突然だったきん、S先生びっくりして、「ちょっと待ってください」言うて、

妻   :うん。

河村卓哉:ほやけん、今日動かさんかったらしいけど明日動かすらしいんよ。

妻   :まぁ、今日みたいなことあったら、とくにじゃわなあ。もうなあ。

2:09:00 

 
河村卓哉:んー。でーいろんなケース考えて、いやぁ、その中萩行って中学3年生の今の時期いうのはみんな進路あるけん、今から行ってもクラスに溶け込めんで一人で孤独に、こう、やらないかんかもしれんし。いろんなケースあるけどどんなぞ?どんなぞ?もし土居中で、…?…あの今日5時間授業だったんよ、5時間目に話しよるときに、もし土居であの、この保健室に。んで、インナーチャイルドの話もして、ああいう子いうて分かるんよね。Aちゃんに話しても分かるんよ。で、チャイルド、MいうけんMチン…

妻   :アハハハ、

河村卓哉:Mチンが

妻   :ハハハハ、

河村卓哉:ほんでも、「うん」いうて分かるんよ。「Mチンが今一番したいこといういうて何?」言うたら、もう静かーに、静かーに、邪魔されんと、こう言うて。で、図書室じゃない保健室で、人は入ってきたりこうするけど、保健室でもこう座っとって、こう居れるいうだけでもできたらえんじゃけど。ささやかなことになぁ、それをささんのよなあ、あいつらわ。んで、ほんなら「もしそうようにできるようになったとしたらどう?」って言うたら「ほんなら、やっぱりあえて中萩いくよりは…」

妻   :うん。

河村卓哉:つまり、あのうー。「友達がやっぱりおるけん、仮に授業には上がれんとしても、もう移らんほうがええ」言うて、こう言よったんじゃけどな。その後で今日のこっちゃけんな。

妻   :うん。

2:10:00 河村卓哉:これや、ちょっとどうにもならんだろなと感じたんだろな。ひどいこっとよ!ほんまに。

妻   :みんなの恨み買うで、そういう先生は。一生。

河村卓哉:“そういう先生”は言うたって、先生らあじゃけんな。校長はちょっと置いといて。グループ5人じゃけんな。で、名前聞いていきよったら、ホンマみな出てきたワイ。5人みな。ほんでこっちも全部。

妻   :えー?教頭まで出てきたん?

河村卓哉:出てきたよ

妻   :えー!?

河村卓哉:彼の場合はもう教頭が露骨にかかわったとん。直接。金曜日に連れていったのは教頭と貴仁なんよ。

妻   :ハァー。ほうなんじゃ。

河村卓哉:あの2人や動いとんよ。

妻   :フンフン

河村卓哉:教頭の命令で、貴仁がはじめ勘違いしてこっちに「授業者はちゃんと言わないかんやな」いうことも言うとるし、ほんで、

妻   :それは、本宮の授業だったんだろ?あ、居らんかった言うたんか?

河村卓哉:恭敬がおらんかって、本宮が代教に行っとったん。

妻   :うん、

2:11:00 河村卓哉:ほんじゃけん、あとで血相を変えて「保健室へ来てない」とかなんとか。ほんで、貴仁は勘違いしやがって、あの「授業者はちゃんと保健室に行かさないかんやな」やか言うて言よったけど、「彼あっちの授業なんじゃい」言うたら「あ、しもた」みたいに。ほんで今日、本人に聞いたら、それであっちのほうへ行って、座っとったと。ほんなら貴仁と教頭は見に来た、いうて。そのあとで。

2:11:24 妻   :ふーん、

…(間)…

2:11:30 妻   :あんなに

河村卓哉:うん、

妻   :一人の生徒のことに、ピリピリピリピリ目光らせてなあ。

河村卓哉:その一人の生徒にしてみたら、もう学校のその

妻   :たまらんで。そうよ。自分の…

河村卓哉:そう。学校の集団が、そう。ほんでもう、こういうわけやけん、たまらんで。

2:11:48 妻   :わかっとっても見て見ぬふりするくらいの抜け道、持っとかななあ。

…(間)…

2:12:00 妻   :それ自分らぁで自滅しそうななぁ、

河村卓哉:自滅するよねえ。自滅するけど、今自滅ささんようにしとんのは、それだけ組織の力じゃなー。ああやって作っとるけん。裏に同和団体がおって、ほんで、ああやって研究会ようけやって、そこで「おお!土居中はすごい」いうて賞賛あびとるけん。

妻   :うーん。

河村卓哉:そんなので言うたら、錦の御旗を手に入れとるけんな。なかなか

妻   :そんなに父さん、無理してまで出んでええわい。出よったら、やっぱり、どうしてもそうようになるけん。

河村卓哉:んー。ところがなぁ、明日だって、そうやって体のためには、明日、明後日、こう休もかとも思たんよ。けど、うん、

妻   :まあ授業はあれじゃけど、

2:12:45 河村卓哉:うん。M君のこと考えたらなぁ。

…(間)…

2:21:15 tel 妻が出る(委員会からの呼び出し)

2:48:40 会話終了

         雑 音

2:55:58 息子との会話

2:56:21 息子との会話終了

         雑 音

2:58:38 終了

 

 

 

なんと、教育的な会話でしょうか。

教育者のだれもがよく読んでかみしめるべき内容だと思います。

 

ほんとうに、M君がそのかけがえのない人生の中で、星田真喜子教諭や担任のS教諭や、そして河村卓哉教諭に出会わないまま転校していくことになったら、その心の中には大きな大きな不信感が刻まれていたことだろうと思うのです。

でも、あのひどい土居中の中にも、そういったいい先生がいたということは、M君の人生の中で大きなプラスになることと思わずにいられません。

 

上記で、青文字にしたところは、M君の話がでてくるところです。いかに、M君が幹部教師集団からいじめ抜かれていたか、そんな中でM君が負けずに頑張り抜いたか、その日M君から聞いた内容を河村教諭は奥さんに赤裸々に語っています。

 

 

 

 

さて、この会話から、分かることがあります。

もう押して来るけんな。あの体でバーッと押して来るけん。

やつは押してきて、押してきて押してきたんよ。ほんで相談室じゃ相談室じゃ言う。ほれを振りほどこうとしたら、なんかが、ひじに当たったんよ。

     こっちから手出したわけじゃないんよ。もうあの手出してないのに、あの体で押してくるんわけじゃきん、

と、河村卓哉教諭は何度も言っています。

つまり、

石川周治教諭は河村卓哉教諭を強引に押していたのです。

だから、よけようとして肘が当たってしまった。

これは正当防衛と言えるのではないでしょうか。

 

 

そして、もっと重大な言葉が隠されています。

 

それが、

「ここはどうしてくれん」言うて反対側押さえよんよ。

 

と言う言葉です。

 

石川周治教諭は、

  「これかなり効いたよ」

と言って左ほほを指します。

 

河村卓哉教諭は、それが、

肘が当たったのとは反対側を押さえた

と、この夜、言っているのです。

 

 

 

熱田裁判長は、判決の中で「夫婦が会話でうそをつくとは認められない」と言いました。

それなら、上の河村卓哉教諭の言葉も嘘ではないということです。裁判長はそう言っているのです。

 

ならば、

石川周治教諭が言った左ほほは、肘が当たったのとは反対側なのであって、本当に当たったのは右側だ。

 

裁判長はそれを認めたということなのです。

 

ね。これは、弁護側がその主張を決定的なものとする格好の証拠でしょ。

 

 

 

したがって、

石川周治教諭の左ほほには、何も当たっても触ってもかすってさえもいない

ということです。

 

 

 

にもかかわらず、石川周治教諭の証言の方が信用できるとは、どういうことでしょうか??

 

このように、1審の熱田康明裁判長の判決は矛盾に満ちたものでした。

 

 

 

 

河村卓哉教諭の証言

弁護人M(水口)の証人尋問

弁護M:それで、あと、当たったところを押さえるとか、そういうことはありましたか。

これは本当に後々まで不思議なかったんですけど、こう当たったから、右の顎に当たったはずなんですけど、反対側を押さえて、これどうしてくれるんと言いました。

弁護M:押さえてというのは、どういう形で押さえたんですか。

押さえるんじやなくて、指さしてです。

弁護M:それは当たったすぐのことなんですか、それとも大分たった後なんですか。

これは音声を聞いて、私も思い出したんですけど、音声を聞いてというか、夜の会話を聞きよって思い出したんですけども、すぐ後のことです。

弁護M:音声で言えば、どなたかが「今殴ったやろう」というのが入ってて、そのあともいろいろ話があって、大分後で石川先生が、「これ効いたよ」ということになって、それから「どうするん」とかいう話になるでしょう。

はい。

弁護M:今、河村先生が言ったのは、石川先生がかなり効いたよと言った後のことなんですか。

その辺りだと思います。

 

 

河村卓哉教諭の肘は、石川周治教諭の右ほほに当たったのに、石川周治教諭は反対側の左ほほを指して「これかなり効いたよ」と言ったのです。

 

 

この理由は簡単に説明がつきます。

まず、河村卓哉教諭の肘が当たったけれども、チョンと触ったくらいの軽い軽い当たり方だったのだと言うことです。

だから、石川周治教諭も、自分で肘が当たったことを気がつかないほどです。

しかし、左後方で本宮久忠教諭が「今殴ったろ?」と言いました。

それで、石川周治教諭は左を殴られたことにしたのです。

 

それを見たというのは、伊藤貴仁教諭だけです。本宮久忠教諭は見てないことが明らかになっています。で、唯一見たという伊藤貴仁教諭の供述は不自然そのものであり、石川周治教諭が殴られたのではなくて河村卓哉教諭を押していたのだと言うことを証明するものでした。

 

実際、彼らはランチルームのメンバーですから、その証言の一致については、信用度ゼロです。

 

 

ところで、河村卓哉教諭は、今の点について検察に訊かれました。

 

河村卓哉教諭の証言

検察官(柳浦)の証人尋問

検察Y:あなたは捜査段階で、学校側が、妻からあなたが右利きだということを聞いて、右肘で左顔面を殴ったというストーリーを作ったのだと思います、と、こういうふうに供述してますね。

はい。

検察Y:今でもそう思ってるんですか。

いいえ。それはこの裁判が始まる前のことなんで、むしろ、本当、石川先生が初めからこっちだと思っとったということ自体が意外でした。

検察Y:石川先生は当日病院に行って、左の頬を見てもらってるという証拠関係でしたね。

はい。

検察Y:あなたは、あなたの言い分だと、なぜ、石川先生が当たった瞬間に左の頬を指したんだと思うんですか。

やっぱり、彼がうそをついたとか何とかじやなくて、そういう特殊な状況だったから、彼もそういうことが起こるとは思ってなかったし、分からなかったということが一つと、それだけ軽い当たり方だったんだと思います。

検察Y:痛いほう、殴られたほうを間違うわけがないんじやないですか。

それだけ軽い当たり方だったんだと思います。

 

 

まさに、それだけ軽い当たり方だったのでしょうね。

ところで、河村卓哉教諭は

彼がうそをついたとか何とかじやなくて、そういう特殊な状況だったから、彼もそういうことが起こるとは思ってなかったし、分からなかったということが一つ

と、このように言っています。

これはとても、心を打たれます。

自分を刑事告訴した石川周治教諭に対して、「石川周治教諭が嘘をついていると思います」とはっきり言えばいいのに、逆に、石川周治教諭をかばうような言い方をしているからです。

石川周治教諭は嘘をついているんじゃない。思い違いをしているのだろう、と。

なんと、優しいのでしょうか。

河村卓哉教諭の人間性が窺えます。

 

河村卓哉教諭の証言

検察官(柳浦)の証人尋問

検察Y:被害者の石川先生は、この法廷ではっきりと被告人に殴られたと証言しましたね。

・・・・・・。

検察Y:証言するのを聞いていませんでしたか。被害者の石川先生は、この法廷であなたに殴られたと証言しましたね。

多分、私にはよく入ってなかったと思います。

検察Y:よく聞いてないということですか。

よく頭に入ってなかったと思います。

検察Y:本宮先生は、この法廷であなたが石川先生を右の肘で殴ったのを見たと証言しましたね。

はい。

検察Y:伊藤先生も、この法廷で被告人が石川先生を右肘で殴ったのを見たという内容のことを証言しましたね。

はい。

検察Y:あなたの言い分だと、3人は、あなたが殴ってもいないことを殴ったと、わざとうその証言をしてるという言い分になるのですね。違いますか。

周治先生は、ああいうごたごたの中ですから、本当に僕、本当に不思議だったんです。どうして右だったのに左を指さすんかというのが不思議だったんです。ただ、ああいうごたごたの中ではそういうことはあり得るんかなと、ただ、許せないのはと言うたら、言い過ぎになるかもしれませんが、周りにおった人がそういうふうにあり得んことを、右の頬が、右肘でやってということを言うのは。

検察Y:では、本宮先生や伊藤先生は証人として宣誓の上、偽証罪の制裁があるにもかかわらず、なぜうその証言をするんだと思いますか。

それは分かりません。本人でないと分かりません。

 

 

ここでも、石川周治教諭をかばうような言い方をしています。

 

しかし、嘘は嘘です。それを明らかにするのが裁判所です。

ここで、まとめておきましょう。

 

石川周治教諭の左ほほには、なにも当たっていない。

 

 

 

石川周治教諭たちは、

共謀して偽証 した。

 

 

この第1審ではこの結論に帰結して当然なのに、熱田康明裁判長は、誤った事実誤認の判決を下してしまいました。

 

もうひとつまとめておきましょう。

地方裁判所は真実を明らかにしない。

      

 

 

 

 

 

 

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このようなサイトが出ています(2012年6月)。

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